あなたの老後資金は十分にありますか?若い人ほどこの質問に答えるのは難しいですよね。
そもそも若い人は老後資金なんて意識したこともないかもしれませんね。
私も今年31歳になる若者(?)ですが、正直切実に老後資金のことを考えたことはありませんでした。でも、結婚を機にお金のことを考えるようになると、世の中の流れも気になってきて…
たとえば、少子高齢化の影響で年金制度はいずれ破綻するかもしれないと言われていますし、破綻しないまでも私たちが年金を受け取るころには受給金額がガクッと減っているかもしれません。(減るのはほぼ確実でしょうね…)
また、子どもを作らない(作れない)若いカップルも増えているようなので、将来自分の子どもに面倒を見てもらうことも期待できないでしょうし…
そんな社会情勢の中で「私たちはどれくらい老後資金を用意すると安心して暮らすことができるのだろうか?」という疑問に答えを出すべく、シミュレーションをしてみることにしました。
シミュレーションの条件としては
- 60歳定年まで勤務する
- 65歳までは賃金が下がっても再雇用制度などで働ける
- 65歳から厚生年金受給
- 年金受給額は毎月、夫14万円、妻6万円の合計20万円
- 生活費のほか旅行などの余暇にもお金を使いたいので年間30万円は確保
- 賃貸6万円の2LDKマンション
- 住居費を除く生活費は毎月20万円
- 平均寿命の85歳まで生きる
年間の支出額を計算すると
( 家賃6万円 + その他生活費20万円 )×12か月 + 娯楽費年間30万円
= 年間支出342万円
になります。
そこから年金受給額を引いて
342万円 - ( 20万円 × 12か月 ) = 102万円
これが年間で不足する金額で、85歳まで生きると仮定すると20年間ありますので
102万円 × 20年 = 2040万円
この試算では生活するために2040万円は必要になるという計算です。
実際にはこのほかに高齢になれば病気もするでしょうし、もし老人施設に入ることになればその分お金が必要になりますよね。
しかも、年金受給額は平成30年現在の平均受給額を想定して設定しているので、実際はこの金額より少なくなる可能性は十分あり得ます。
また幸いにも(?)医療の発達によってもっと長生きした場合には、その分の生活費がかかりますので、安心して暮らすためには最低でも4000万円~5000万円の貯蓄は必要になるなるはずです。
現在30歳の私が貯金0からスタートした場合、毎年100万円貯蓄をしたとしてもこの金額には到達しないという現実に少し動揺していますが、今の時点でどれくらいの貯蓄を目標にすべきか一定の目安を知れたことは有意義だと思います。
あくまでも北海道に住む30代の夫婦世帯におけるシミュレーションをしてみましたので、住む地域や家族構成、老後に望むライフスタイルの違いによって必要な貯蓄額も変動してきます。
なので、皆さんもご自身の年齢や将来のビジョンを一度明確にして、老後資金がいくらくらい必要かざっくりでも把握してみてはいかがでしょうか。
その結果何も不安がないのであれば(羨ましい限りですが)今のままの生活を続けていけばいいと思います。
でも、私と同じように少なからず焦りを感じる方は、今からできることを少しずつ始めてみたほがいいですよ。