前回の記事では複式簿記で家計簿を付けるメリットについて簡単に紹介しました。

前回の記事はこちら⇒ 複式簿記で家計簿を付けるメリットとは

複式簿記で家計簿を付けると家計の状態を正確に把握することができて非常に便利なのですが、やはりつけるのが難しそうという印象が強いのではないでしょうか。

確かに企業のように毎日様々な取引を行っていて、そのすべて正確に帳簿に記録するのは大変な作業だと思います。

しかし、私たちの家計においてはそこまで複雑な取引が行われるのは稀なケースであって、ほとんどの取引(支払)はスーパーに買い物に行って商品を購入し、レジでお金を支払うというような簡単なものが中心だと思います。

なので、普段から家計簿をつけている方であれば、ポイントのみを押さえてシンプルにすることで日々の家計簿に複式簿記を取り入れていくことも可能だと思います。

ちなみに複式簿記を利用して最終的に作りたいものは「バランスシート」と「損益計算書」という表です。

バランスシートとは、ある時点における「資産」と「負債」がどのようなバランスになっているのかを表現したものです。

バランスシートは「貸借対照表」という呼び方も聞いたことがあるかもしれませんが、わかりにくいので覚えなくでいいです。

損益計算書は一定の期間に(家計簿であれば一か月に)どれくらいの収益(給与)があって、そしてどれくらいの費用(支払)が発生したのかを表現した表です。

損益計算書は「P/L」(ピーエル)と表記されることもありますが同じものです。

普段つけている家計簿は損益計算書に近いものなので、あらためて作る必要性は低いと思いますので最初のバランスシートの作り方を紹介します。

まずは今現在の資産の種類を確認します。

現金、預金、有価証券、住宅、車、保険、宝石など現金化することが可能なもをリストアップします。

そして現時点の価値を合計した額が資産総額です。

次に負債の種類を確認します。

住宅ローン、奨学金の返済、クレジット払いの残額、その他、将来お金を支払うことが確定している未払金などをリストアップします。

その合計額が負債総額です。

そして資産総額から負債総額を引いた金額が「純資産」となります。

つまりバランスシートは 「 資産 = 負債 + 純資産 」 という関係になります。

日々の取引(支払)では目の前のお金のやり取りと同時に「資産が増えたのか(減ったのか)、それとも負債が増えたのか(減ったのか)」に着目して考えることになります。

大根を現金200円で購入した場合は、現金という資産が200円分減ったので、家計簿に記入するときには

大根 200円 資産↓

などと記載しておきます。

カードで購入した場合にはその時点では資産は減りませんが負債が増えますので

大根 200円 負債↑

と記載しておきます。

なお、記載の仕方は費目の分け方によって違うと思いますので、ご自身のやり方に合わせてアレンジしてみてください。

家計簿の締めの作業の時にひと月分の資産と負債も合わせて集計し、その合計額を先ほどの資産総額と負債総額に合算することで、締め日時点の資産総額と負債総額を確認することができます。

複式簿記といいつつもエッセンスのみを抽出していますので、やることはいたってシンプルです。

しかしながら普段の家計簿に資産と負債という考え方を取り入れることで、より多面的に家計をとらえなおすことができるようになると思います。

いままでやったことがなかった人は試してみてはいかがでしょうか。