前回はノートで家計簿を付けることのメリットとデメリットについて書きましたが、今回はエクセルで家計簿を付けるメリットとデメリットについて書きたいと思います。
一般的にエクセルで家計簿をつけるのは難しそうな印象を持たれるかもしれません。
実際、いま家計簿を付けている人のうち、約30%の人がノートや手帳を利用して家計簿を付けているのに対し、エクセルを利用して家計簿を付けている人は約17%であるとういうアンケート結果もあるそうです。
なので、利用している人の割合としては比較的少ないのかもしれませんが、エクセルならではの多くのメリットもありますので、デメリットも含めて紹介したいと思います。項目はノート家計簿の時と同じ項目で比較していきます。
目次
1 記入、入力がしやすいか
エクセルを利用することで、あらかじめ入力フォームを作成しておき毎回の入力の手間を大きく省くことができます。新しいページに書き込むたびに費目や罫線など引くのは意外と煩わしいものなので、そのひと手間が省けるというのはメリットになると思います。
ただ、エクセルを利用する場合、手書きに比べてパソコンを立ち上げてから入力するまでに時間がかかるというデメリットもあるので、普段からネット利用などでパソコンの電源を入れている環境にあると利用しやすいかもしれませんね。
持ち運びにも適さないので外出先で記入したりしたい人にも不向きです。
2 集計作業がしやすいか
エクセルを使う最大のメリットは集計のしやすさではないでしょうか。作成した入力フォームに関数や計算式を設定しておけばレシートの金額を入力するだけで簡単に自動集計してくれます。
私もいちいち電卓をたたくのは煩わしいと感じるタイプなのでエクセルの集計機能には助けれられています。
デメリットとしては、やはり関数についての知識が多少必要になることでしょう。パソコンについて全くの初心者には不向きかもしれません。
ただ、家計簿で使う関数はかなり初歩的なものばかりなので、覚える気持ちさえあれば習得もそれほど苦にならないと思います。もし今後、事務仕事を希望している方がいれば、この機会にエクセルの基礎を勉強してみるのもありかと思いますよ。
3 余分な機能、項目がないか
費目の分類の仕方や金額の集計表、グラフ化など自分に必要な機能のみを自由に作成することが可能なので市販の家計簿を利用するよりもシンプルに自分の家計に合わせて利用できると思います。
4 思い通りにカスタマイズできるか
まずはエクセルの操作に慣れること。慣れてくれば様々なことを自由にカスタマイズできるようになります。
ちなみに我が家の家計簿は毎月のレシートの金額を入力するだけで複式簿記による家計簿が自動的に出来上がるようにしていたり、毎月の収支と年間の収支も自動計算される仕組みにしていますがとても便利です。
5 デザインが気に入るか
エクセル家計簿はカラーや罫線などは簡単に編集可能ですがデザイン性という意味ではすこし簡素になりがちかもしれませんね。エクセルを使うと綺麗な表が作成できるので、それをいいと思う几帳面タイプの人にはいいのではないでしょうか。
外観やキャラクターなどのデザイン性を重視するタイプの方にはおススメできません。
6 始めるまでのハードルが低いか
先ほども書きましたが、始める前にエクセルについての基礎知識が必要になるので、一般的には始めるまでのハードルとしては他の家計簿よりも高いと思います。
ただ、すでにある程度エクセルをさわれるという方にとっては、家計簿を購入しなくてもすぐに始められるので始めやすい家計簿であるとも言えますね。
7 どのくらい費用が掛かるか
すでにお持ちのパソコンにエクセルのソフトがインストールされていれば、基本的に追加の費用はいっさい掛かりませんので経済的です。
現在パソコンにインストールされていない場合はソフトが高額になるので、家計簿を付けるために新たにインストールするのはやめましょう。(そんな人いませんね。)
追加費用がかかるとしたら、プリンタを利用して印刷したい場合などでしょうか。これは必須ではありませんがコピー用紙代とインク代が必要になるケースもあるかもしれません。
まとめ
エクセル家計簿のメリットとデメリットについてまとめましたがいかがでしたでしょうか。我が家ではエクセルを利用して家計簿をつけているのでメリットを感じていますが、ご自身にあった家計を見つけるのが長続きの秘訣ですのでしっかり考えてみてくださいね。
エクセル家計簿のメリット
- 入力フォームを作成すれば入力が省力化できる
- 関数の利用で集計作業がラクになる
- 自分の使い方に合わせてシンプルに利用できる
- 手書きには無いきれいな表を作成できる
- すでにエクセルがインストールされていれば費用が掛からない
エクセル家計簿のデメリット
- パソコンをいつも利用していない人はいちいち立ち上げるのが面倒
- 持ち運びには適さない
- エクセルについての基礎知識が必要
次回は家計簿アプリについてメリットとデメリットを紹介したいと思います。